【新唐人日本2011年12月25日付ニュース】世界でも屈指の独裁者として知られる金正日総書記の死去とともに、北朝鮮の動向が注目の的となっています。テレビでは訃報を聞いた北朝鮮住民の号泣する姿が報じられました。では、涙は本物でしょうか。脱北者の皆さんに聞きました。
脱北者団体聯合会長 韓蒼権さん
「待ち望んでいた。独裁者金正日が死亡しました。天意でしょう」
12月22日、アメリカの新聞“ロサンゼルスタイムズ”は、北朝鮮住民の我を忘れて泣き崩れる場面はパフォーマンスであると報道しました。
北朝鮮離脱住民前途ネット代表 孫正勳さん
「父親(金日成)のようにガラスの棺に安置し、千秋万代住民に見せると宣伝していますが、実際 住民らは嘲笑しています。しかも その息子(金正日)まで、国民の血税で遺体を保存するとなると代々 住民の恨みを買うでしょう」
脱北者団体聯合会長 韓蒼権さん
「金日成の時は偶像化した部分があり、金正日の時は完全にめちゃくちゃであいつ(金正恩)になるとまだ若いので、希望すら持ちません」
韓会長は、北朝鮮への食糧援助の危険性をも指摘します。国際社会が食糧援助をした場合、“指導者の腕が効いた結果”だと宣伝されるからです。
孫代表は、北朝鮮住民が真の自由を獲得し、解放されるためには、中国からの支援を断つ必要があると指摘します。北朝鮮の独裁政権は正に中国をバックに生き延びてきたからだといいます。
北朝鮮離脱住民前途ネット代表 孫正勳さん
「中国は 周辺国でもあり、また 同じ社会主義体制なので、無条件に支援していますが 、これは間違っています。中国当局が胡錦涛政権が支援をした場合、全世界の糾弾を受けるでしょう」
絶対的な権力者がいなくなった北朝鮮で、今後、権力をめぐる各派閥間の内部闘争は免れないだろうとの見方も出ています。また、独裁体制を維持するため、住民に対する抑圧も強化されると見られています。
新唐人テレビがお伝えしました。